BLOG輸入車ブログ
レギュラーガソリンでも乗れちゃう輸入車は? ハイオクじゃなくてもOKな車種を紹介!
輸入車パーツ買取 編集部
カテゴリ:お役立ち
もくじ
輸入車は「ハイオク指定」が多い?
輸入車の購入を検討している人の中には、このような疑問を持つ人もいます。
「なんであの車もこの車もハイオクなの?」
スポーツカーはもちろんのこと、いたって普通の車まで、輸入車はハイオク指定の車ばかりです。
この記事では「なぜハイオクガソリンが必要なのか」「ハイオクでないとどうなるのか」、そして「レギュラーガソリンで乗れる輸入車」について解説します。
そもそも「レギュラー」と「ハイオク」の違いとは?
そもそも、レギュラーガソリンとハイオクガソリンは何が違うのでしょうか。この2つは、ガソリンの「自己着火しづらさ」の性質が異なるのです。
ガソリンの「自己着火しづらさ」の度合いを表す指標として、「オクタン価」があります。ハイオクは、レギュラーよりもオクタン価が高いガソリンになります。「ハイオク」という名前も、”オク”タン価が高い(ハイ)ということから来ているんですね!
オクタン価が高いと、エンジン内での異常燃焼、いわゆる「ノッキング」が発生しづらくなります。ノッキングしづらいガソリンを使用することを前提としてエンジンを作ることで、エンジンの性能を上げることができます。そのため、ハイパワーな車には、指定燃料としてハイオクガソリンが設定されていることがあります。
オクタン価を上げるために、ガソリンには様々な添加剤が、レギュラーガソリンよりも多く入っています。そのため、ガソリンスタンドでも10円ほど高い値段設定になっていますよね!
では、なぜ輸入車はハイオク指定の車が多いのでしょうか。その理由は、ハイオクの基準が国によって異なることに原因があります。
「ハイオク」の基準は国によって異なる
「どこまでがレギュラーで、どこからがハイオクか」というのは、国によって基準が異なります。日本、ヨーロッパ、アメリカのそれぞれの基準を比較してみましょう。
国 | レギュラーオクタン価 | ハイオクオクタン価 |
---|---|---|
日本 | 89以上 | 96以上 |
ヨーロッパ | 95 | 100 |
アメリカ | 91 | 97 |
この通り、日本とアメリカのオクタン価は近い値ですが、ヨーロッパとは大きく数値が離れています。
ヨーロッパのレギュラーガソリンを基準として車を作ると、それに合うオクタン価のガソリンが日本にはありません。そのため、レギュラーではなくハイオクガソリンを使用することになります。
つまり、ハイオク指定の輸入車であっても、ヨーロッパでは普通のレギュラーガソリンで走っているわけですね!
ハイオク指定の車にレギュラーを入れるとどうなる?
では、ハイオクが指定されている車にレギュラーガソリンを入れるとどうなってしまうのでしょうか。
オクタン価が高いガソリンを想定して作られたエンジンに、オクタン価の低いガソリンを入れると、様々な不具合を引き起こす可能性があります。
まずはパワーダウンがあげられます。エンジンを保護するため、車の電子制御によってパワーをコントロールします。ドライバーは、同じパワーを出そうと余計にアクセルを踏むことになります。
いつもよりアクセルを踏み込むということは、もちろん燃費の低下も招いてしまいます。節約するつもりでレギュラーガソリンを入れたつもりが、かえってガソリンを無駄に使ってしまう可能性があるのです。
レギュラーガソリンを入れたからといってすぐに故障に繋がるわけではありませんが、メーカーが推奨していないことに変わりはないため、ハイオク指定の車にはハイオクガソリンを入れることをお勧めします。
レギュラーガソリンでも乗れちゃう輸入車
この記事の前半では、「ハイオク指定の正体」について解説しました。ここからは、「正式にレギュラーガソリンでも乗れる輸入車」をご紹介いたします。
ジープ(アメリカ)
アメリカ車であるジープ(Jeep)は、日本でもレギュラーガソリン指定になっています。ジープの人気車種といえばラングラー(Wrangler)ですよね。巨大な車体とパワフルなエンジンで豪快に走る……というイメージがありますが、レギュラーガソリンが指定されています。
アメリカ車では珍しく、右ハンドルが設定されているメーカーで、日本でも運転しやすいです。
かつて日本でもライセンス生産されていたこともあり、外車のSUVの中でも圧倒的な知名度と人気を誇ります。
米国トヨタ(アメリカ)
日本の自動車メーカーであるトヨタは、アメリカ向けの車を生産しています。米国トヨタのピックアップトラックといえば、タコマやタンドラなどがあり、日本のトヨタ車よりも圧倒的に大きいです。また、レギュラーガソリンで走行することができます。
日本で乗るには逆輸入することになり、その大きすぎる車体や「トヨタなのに珍しい車種」などに惹かれ購入に至る人もいます。
アメリカ車はアメリカの広大な土地を駆けるために作られています。地域によっては、常にオクタン価の高いガソリンが入手できる訳ではありません。ガソリンそのものの品質も高くないということもあり得るかもしれません。そのため、大きくハイパワーな車であってもレギュラーガソリンで走れる車が多い、ということです。
まとめ:外車でレギュラー指定は少ない
レギュラーガソリンで乗れる輸入車について、いくつか紹介しました。しかし、ドイツやイタリアといったヨーロッパ車で、レギュラーガソリン指定の車はありません。となると、ガソリンの基準が近いアメリカ車に限られることになります。
近い将来、ガソリンではなく燃料電池・電気自動車が主流になる可能性もあります。油種を気にせず、車が持つパフォーマンスをフルに発揮できる時代が来るかもしれないと考えると、ワクワクしますね!
輸入車・外車のタイヤ・ホイール・パーツの買取をご検討の方は、お気軽にご相談ください
都合のいい時間に査定額を聞く
WEBから査定申込する