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「並行輸入車」って何? 日本で買える輸入車との違い特徴を解説!
輸入車パーツ買取 編集部
カテゴリ:お役立ち
「並行輸入車」とは?
「並行輸入車」という言葉を、聞いたことはあるでしょうか。並行輸入車は、日本でごく普通に買える輸入車とは違い、正規ディーラーを介して輸入していない車のことを指します。
正規の代理店やディーラーを介さず物を購入することを「並行輸入」といい、「並行輸入」した外国産の車のことを「並行輸入車」と呼びます。
日本の正規ディーラーで購入した場合は「正規輸入車」と呼びます。
一般的な輸入車とはちょっと違う「並行輸入車」には、どんな特徴や魅力があるのでしょうか。そして、購入する際に気をつけるべきポイントなどを解説します。
普通の輸入車にはない、並行輸入車の魅力
輸入車というだけでも、かなり魅力的なクルマですが、「並行輸入車」の魅力は一体どんなものなのでしょうか。
ここでは、普通の正規輸入車にはない、並行輸入車だけの魅力を3つ紹介します。
日本では売られていない車に乗れる
日本では、海外でも有名な自動車メーカーがー多数存在することもあり、国産車のシェアが非常に高いです。したがって、輸入車のシェアは全体の1割未満しかありません。
ただでさえ珍しい輸入車ですが、さらに珍しい並行輸入車に乗ることで、街中の人々の注目を浴びること間違いなしです!
海外にはたくさんの自動車メーカーがありますが、その中でも日本に進出しているメーカーは限られています。
中には、やむなく撤退することになったメーカー(例:フォード)や、一時期撤退していたものの、再上陸を果たしたメーカー(例:ヒョンデ)などもあります。国産車の人気が高い故、海外の自動車メーカーが日本に進出するのは厳しいようです。
そのため、「日本では売られていない車」というのがたくさん存在し、日本に進出している自動車メーカーであっても、「日本未発売の車種」があります。このような車を並行輸入することによって、日本では売られていない車に乗ることができます。
もちろん、このような車は日本で走らせることを考慮されていないため、その国に合った仕様のまま、例えば左ハンドルであったり、日本では使えないカーナビであったりします。
好きなデザインの車、好きな色の車、好きな走りの車が日本で売られていない場合、並行輸入して「自分のこだわり」を存分に表現しましょう!
なかなか入手できない車のオーナーになる、というのはロマンがありますね!
米国トヨタをはじめとした「逆輸入車」に出会える
先ほどは「海外の自動車メーカーが日本で販売していない車」について触れましたが、反対に「日本の自動車メーカーが日本で販売していない車」も存在します。
日本と海外では道路事情が全く異なります。グローバル仕様として、より排気量の大きいエンジンを採用したり、ボディサイズを大きくしたりして、世界各地で販売しているケースが多いです。このような車は、日本では売られていません。
このような車を日本に輸入すると、「逆輸入車」と呼ばれるようになります。
日本で開発・生産されて輸出されたものを再度輸入することから「逆輸入」と表現されていますが、現地に工場を持ちそこで生産しているメーカーもあるため、厳密には逆輸入でないこともあります。
今では、「日本の自動車メーカーの海外仕様を輸入してくること」を便宜的に「逆輸入」と表現している側面が強いですね!
円高だと、お得に買える!?
日本円の価値というのは常に変動し続けるものですが、正規輸入車の価格は一度決まったらマイナーチェンジまで変わらない、というものもあります。
そのため、大きく為替が変動して、円の価値が高くなれば、並行輸入車をお得に買うことができる可能性があります。
もちろん、並行輸入には通常かからない費用が発生するので、「めっちゃお得!」とまではいきません。それでも並行輸入車のロマンを考慮すると、お得といえるのではないでしょうか。
並行輸入車で気をつけるポイントは?
並行輸入車の魅力について解説しましたが、並行輸入車を購入するときは、気をつけなければならないポイントがあります。ここでは、大きく分けて3つの気をつけるべきポイントを紹介します。
車体以外の費用が高額
新車の並行輸入車を購入する際は、車体以外の費用が多く掛かる場合があります。
具体的にどのような費用が掛かるかというと、輸送費、改造費、改造工賃などが掛かります。
車体を海外から個人的に輸送する必要があるため、正規輸入車よりも輸送にコストが掛かります。
また、並行輸入された車は、輸出国の法律や基準に則って作られているため、日本の公道を走る場合は日本の保安基準に準じた仕様に改造する必要があります。改造のために必要なパーツ、工賃ともに高額になる可能性があります。
また、車を入手した後も、任意保険やメンテナンス費用などが、正規輸入車と比較して高くつきます。
並行輸入車は、日本で販売されていない性質上、車検証に記載される型式は存在せず、「型式不明車」として扱われます。
このため、型式が確認できないことを理由に保険への加入を断る保険会社が存在します。
また、加入できたとしても、十分なデータがないことから一般的な自動車よりも保険料率クラスが高めに設定されることも考えられます。正規輸入車よりも維持費が高くなってしまうのは避けられません。
ディーラーでの修理は受け付けてくれない
修理やメンテナンスについても、比較的安価な整備工場やガソリンスタンドでは受け付けてもらえない可能性が高いです。
また、国内に正規ディーラーがあったとしても、並行輸入車の入庫は断られる可能性が高いです。パーツの在庫等はもちろん、並行輸入車までカバーすることができないためです。
そのため、並行輸入車の修理・メンテナンスは、輸入車を専門とするお店が基本です。
しかし、修理に必要なパーツがなければ、海外へ発注する必要があります。そのためコストや時間が国産車と比べて段違いです。
致命的な故障が発生したら、車を走らせることができない期間が数週間発生することもあります。
中古車を買うときは「新品並行車」が安心!?
中古車情報サイトで並行輸入車を検索するときは、よく見かけるワードとして「新品並行車」と「中古並行車」が挙げられると思います。この言葉の意味はどのようなものなのでしょうか。
「新品並行車」は、日本に輸入された時点で「新車」であった並行輸入車のことです。「中古並行車」は、日本に輸入される前に距離を走った「中古車」である並行輸入車のことを指します。
「どっちも中古車なら変わらないじゃん!」と思いがちですが、この2つの言葉には大きな隔たりがあります。「中古並行車」の場合、日本に輸出する際に走行距離を改ざんしている可能性が高いのです。
日本に初めて輸入されるため、国内の走行距離を確認する手段が使えないため、改ざんされていても気づかない……といった事態が発生します。
実際の走行距離をチェックする手段はありますが、並行輸入車を扱うお店によっては応じてくれない可能性もあります。
中古の並行輸入車を購入する際は、日本国内での走行距離が管理されている「新品並行車」が安心ですね!
並行輸入車で人気のメーカ−・車は?
フォード:エクスプローラーやマスタングなど
フォードは、アメリカの自動車メーカーで、かつては日本でも販売を行っていました。しかし売上が芳しくなく、現在は日本市場から撤退しています。
そのため、最新のフォード車に乗るためには、並行輸入を行う必要があります。
フォード車のなかでも、本格アメリカンSUVであるエクスプローラーや、スポーツカー代表ともいえるマスタングなどが人気です。「ハリウッド映画で見たことある!」と印象に残っている人も居るのではないでしょうか。
米国トヨタ:タンドラ、タコマなど
米国トヨタは、トヨタ車の中でも米国 (アメリカ) 向けに販売している車のことを指します。
アメリカではピックアップトラックのボディ形状が人気ですが、日本ではあまり人気がないため、販売している車種にも差があります。
米国トヨタのなかでも、ピックアップトラックであるタンドラやタコマが人気です。国内で販売されているハイラックスよりも、大胆で迫力のあるデザインで大きなボディサイズになっています。
ほかにも、シボレーやダッジ、日本で展開されているメーカーでも、並行輸入の選択肢があります。
日本での左ハンドル指定ができない、並行輸入によって左ハンドル仕様を購入することができます。日本では不便なものの、本来の仕様で乗りたい! と考えるオリジナル思考な方には重要なポイントですね。
まとめ:「並行輸入車」は最高の一台に出会えるチャンスかも!?
以上、「正規輸入車と並行輸入車の違い」から、「並行輸入車の魅力と気をつけるべきポイント」までの解説でした。
並行輸入車は、輸入車というロマンあふれる車選びの選択肢を、より一層広げてくれる存在です。正規輸入車だけではなく並行輸入車にも視野を広げることで、「自分にピッタリの最高の一台」に出会える可能性がぐんと上がります。
どんな車で、どんなカーライフを送るか。考えるだけでもワクワクします!
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